うますぎる自家製麺焼きそばと餃子の、見事な関係/クック井上。さん推し「中華料理 岐阜屋」

文・写真 熊谷真菜(日本コナモン協会)

町中華の達人でもある料理芸人クック井上。さんと、新宿駅西口からすぐの「新宿西口 思い出横丁」にある「中華料理 岐阜屋」さんへ。
戦後の闇市からというどこも個性豊かなお店ばかりで、細い通路を歩くだけでいい匂いが!しかも海外のお客さんも多くて観光スポットにもなっています。


芸人として初めて横丁に来て食べた蕎麦屋さんも健在だそうで、クックさんにとって思い出溢れる思い出横丁。
なかでも朝の9時から夜中まで通し営業という、ありがたい町中華が「中華料理 岐阜屋」さん。
ラーメン、ワンタンメン、焼餃子、韮レバ炒め・・中華屋さんらしいメニューが40種もずらりと並びます。


でもクックさんは腰かけるなり「ビール、焼きそば、焼餃子、お願いします!」。
さすが達人ならではの勢いと迷いのなさ! こういう所も見習いたいですよね。


「中華料理 岐阜屋」は戦後すぐにラーメン屋として開業、1970年代に先代が閉業することになり、麺を卸していた製麺所が経営を譲り受け、お酒も飲める街中華として今に至る、っていうことは創業80年近い老舗の名店ということになります。
クックさん曰く「ラーメン屋が、自家製麺を作るっていうのはよくある話ですが、製麺所がラーメン屋をそのまま引き継ぎ、さらにメニューを増やしちゃうっていうのは、珍しいパターンかもしれません」。
まずは見事な焼き色の餃子から。
男前すぎ! 
製麺所さんだけあって、皮も自家製ということなんでしょう。本場っぽく、やや厚めの皮も大好きなタイプ。お値打ちの5個が整列です。これなら、水餃子も気になってきます。そしていよいよ!

【達人の推し麺】焼きそば 650円

一見、シンプルな中華屋さんの焼きそば。
ですが、やや細めの平打ち麺を持ち上げようとすると、なんという粘り、弾力、もちっと感。食べる前から個性を発揮されるのは嬉しいやら、食べたいやら。
高まる期待のまま頂きましょう。具材はざく切りのキャベツ、豚、もやし、彩りの人参、青菜。
そして麺を口に入れたとたん、タダモノではない麺の食感。
ほおばってるのに、さらにほおばりたくなってしまう。しかもやや濃いめの味つけなんで、ぐいぐいビールがススム君なのです。

【要チェック】

街中華のプロによる、おいしい焼きそばと餃子の解説動画↓

推し麺ポイント

焼きそばは、まず麺がおいしいこと、それが鉄則!
実はこの麺、餃子の皮を抜いた残りの生地が入っているそうです。
それゆえのこの食感、独特の粘り、具材の旨み、塩ダレを受け止める包容力。
半世紀以上、製麺所の知恵と技が餃子と麺に凝縮されている見事な仕上がりです!

【中華料理 岐阜屋】

〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-2-1
TEL.03-3342-6858

やきそばの達人/クック井上。さんのProfile

フードコーディネーター・野菜ソムリエ・食育インストラクター・BBQインストラクター・こども成育インストラクター等、食の資格を8つ所有する本格派料理芸人。TV・ラジオ・雑誌などのメディア出演の他、食育講演、食のコンテストの審査員、料理やSDGsイベントなどのMC、商品の監修や開発、グルメコラムの執筆など多方面で活躍中。農林水産省の国産食材応援FANバサダー、林野庁のフォレストサポーターにも任命されている。

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